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がん微小環境内の免疫チェックポイントの詳しい特性解析

筆者:Chris Sumner | 2017 年 5月 03 日

マルチプレックス免疫組織化学染色を用いて免疫チェックポイントタンパク質とT細胞の疲弊を解析する


がん免疫学の進歩は、従来の細胞傷害性化学療法よりも良好な反応を示す患者が多く、持続性のある、新たながん治療法をもたらしました
1。しかし、全ての患者に対して免疫療法が効くわけではありません。そのため、個別化医療を実現する治療法を開発するという目的のもと、臨床バイオマーカーを同定するための研究が行われています2,3

mIHC のアプリケーションノートとポスターをダウンロードしてご覧ください。

がん微小環境における、浸潤免疫細胞とがん細胞のサブセットや、それらの相互作用を分類しようとする場合、複数のバイオマーカーの局在を空間的に解析することが重要です。貴重な臨床検体を用いて、複数の治療標的分子や効果予測バイオマーカーを解析するには、マルチプレックスアッセイが必要となります。​そのため、ホルマリン固定パラフィン包埋 (FFPE) 組織サンプルを用いて同時に6種類以上のタンパク質やバイオマーカーの検出が可能な蛍光マルチプレックス免疫組織化学染色 (mIHC) は、がん免疫学研究における大変有用なツールです。

mIHCや、1色もしくは2色の発色基質を用いたIHCにおいて信頼性の高い結果を得るには、関連する標的に対してそのアプリケーションで検証された抗体を使用することが重要です。IHC用に検証されたCell Signaling Technologyの抗体により、バイオマーカーの発現や局在、相互作用、および疾患の状況について、より詳細に解析することができます。

CSTのmIHCアプリケーションノートと研究発表ポスターでは、FFPE組織サンプルを用いて免疫チェックポイントタンパク質やT細胞疲弊を解析する際の、mIHC用の抗体選択やプロトコール、技術ノウハウを紹介しています。

追加リソース: 

参考文献

  1. Sharma P, Allison JP. Immune checkpoint targeting in cancer therapy: toward combination strategies with curative potential. Cell. 2015;161(2):205-214. doi:10.1016/j.cell.2015.03.030
  2. Mahoney KM, Atkins MB. Prognostic and predictive markers for the new immunotherapies. Oncology (Williston Park). 2014;28 Suppl 3:39-48.
  3. Masucci GV, Cesano A, Hawtin R, et al. Validation of biomarkers to predict response to immunotherapy in cancer: Volume I - pre-analytical and analytical validation. J Immunother Cancer. 2016;4:76. Published 2016 Nov 15. doi:10.1186/s40425-016-0178-1
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