CSTブログ: Lab Expectations

Cell Signaling Technology (CST) の公式ブログでは、実験中に起こると予測される事象や実験のヒント、コツ、情報などを紹介します。

環境スチュワードシップと1% for the Planetが推進するCSTの世界各地への寄付活動

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Cell Signaling Technology (CST) は長年にわたり、持続可能性と企業の社会的責任の重要性をお伝えしてきました。弊社の行動のすべてについて、それが地球にどのような影響を与えるのかを考え、持続可能な取り組みやボランティア活動、慈善事業への寄付を通じて、世界的なフットプリントを軽減し、環境を保護する方法を模索しています。ソーラーパネルの設置、コンポストやシングルストリームリサイクルの実施、研究室での有害な化学物質の使用削減または廃止、製品の包装を持続可能な資材を用いたものにするなど、数多くのグリーンイニシアチブを実施してきました。2022年も、この使命は弊社の中心に位置づけられており、弊社はライフサイエンス企業として初めて環境団体である1% for the Planetの一員となり、環境パートナー団体のネットワークに年間総収益の1%を寄付することを表明しました。

CSTは、企業による寄付を通じて、人類が地球に与える影響を軽減するための活動に取り組んでいる人々を支援したいと考えています。1年の終わりに、気候や食料、土地、水、野生動物を保護するため、最前線で教育や保護活動に懸命に取り組む世界の非営利団体に総額50万ドルの追加の寄付を行い、継続的な持続可能性への取り組みを示すことができることを大変誇りに思います。 

CSTの再現性と持続可能性への取り組み

CSTは1999年の設立以来、研究者だけでなく、地球が直面する問題のためのソリューションの開発に取り組んでいます。

CSTの世界各地への寄付と環境スチュワードシップ

環境スチュワードシップへの取り組みは、弊社の本質的価値の一部です。世間の一時的な流行に乗せられて、話題にしている訳ではありません。この使命は、弊社のグローバルオフィスだけでなく、各国のオフィスや従業員の心といった企業DNAに刻まれており、私たちの活動の根幹をなしています。 

「Giving Tuesday」の取り組みの一環としてさらなる寄付を行う団体を選定するために、CSTの世界各地のオフィスの従業員に、自身が重要であると考える団体を、その団体の使命と支援する意義についての簡単な説明を添えて推薦してもらいました。その後、全従業員が候補に選ばれた団体について学び、支援する団体を選定しました。世界中の素晴らしい取り組みを行う団体に対し、投票を行う従業員の姿に感動しました。

今年、従業員による推薦を受けてCSTが支援した非営利団体と、CSTの従業員がその団体の使命を意義深いと考えた理由をご紹介します。 

 

China Mangrove Conservation Network (CMCN) (中国)

2001年に設立されたCMCNは、政府機関や企業、その他の市政団体と密接に連携し、中国の湿地帯の保護活動を推進しています。 

CSTの従業員がCMCNを支持する理由: 沿岸の湿地帯やマングローブの生態系を保護することは、生物多様性を保護する上で重要であり、私たちの世代が直面する最も差し迫った課題の1つです。 

 

Conservation Law Foundation (CLF) (米国)

CLFは、世界中の人々のためにニューイングランドの環境を保護しています。法律や科学、市場を活用して、自然資源の保護や健全な地域社会の構築、活気のある経済の維持のためのソリューションを開発します。 

CSTの従業員がCLFを支持する理由:CST本社はマサチューセッツ州ダンバースにあるため、ニューイングランドの環境の保護はCSTの従業員にとって重要であり、この地域における最も危機的な環境問題に対する持続的なソリューションを開発するCLFを支援することを誇りに思います。

 

European Forest Institute (EFI) (EMEA)

EFIは、森林に関する研究を行い、問題の解決を支援します。また、合法で森林破壊のない持続可能な木材および農産物の生産と取引を促進するために、木材の生産国と消費国の連携を促進しています。

CSTの従業員がEFIを支持する理由:森林は、海に次ぐ世界最大級の炭素の貯蔵庫です。また、空気や水、食料、住居、医薬品を提供するだけでなく、未知の可能性を秘めています。近年の、森林火災や気候変動による原生林の壊滅的な喪失により、私たちは直ちに森林を保護し、この重要な取り組みを行うEFIのような団体を支援する必要があることを改めて認識しなくてはなりません。

 

Hearts In The Ice (EMEA)

Hearts In The Iceは、気候変動をめぐる対談を通して、学生や科学者、メーカー、環境団体、地球の健全を願うすべての人々を繋ぐ社会参加型プラットフォームです。冒険や女性のリーダーシップ、STEMM教育、持続可能性、革新、探検、多様性、気候変動対策、代替エネルギーなどの身近な問題に関する世界規模の対話を促進し、個人の行動がいかに大きな影響を持つかについての理解を深める活動を実施しています。 

CSTの従業員がHearts In The Iceを支持する理由: 気候変動の影響により、沿岸地域は海面の上昇や豪雨、熱帯低気圧などの差し迫った脅威にさらされています。これらの問題は、オランダやヨーロッパ沿岸部、さらに地球上のあらゆる地域に直接的な影響を及ぼしています。子供たちや自然界のために、より持続可能な道を見つけるには、Hearts In The Iceが推進する思慮深い対話や取り組みが必要であると考えます。

 

NACS-J (日本自然保護協会) (日本)

70年前の設立以来、NACS-Jは日本の自然保護活動全般を積極的に行っており、日本政府から公益財団法人として認定されています。政策提言や自然保護活動だけでなく、誰もが地域の自然保護活動家になることを目指す環境教育プログラムや研究、調査なども実施しています。

CSTの従業員がNACS-Jを支持する理由: 弊社は、科学を探求そして推進する企業として、科学分野の支援と環境保護の促進を同時に行うことができると考えます。

 

海の環境NPO法人 (OWS) (日本) 

1998年に設立されたOWSは、海と、海にすむ生きものたちを通して、「自然に親しむ、自然を学ぶ、自然の大切さを伝える」活動を推進しています。

CSTの従業員がOWSを支持する理由:日本は海に囲まれた島国であるため、古くから海は身近で大切な資源となっています。OWSと同じく、海を保護することは地球の健全性だけでなく、日本文化の保護や海の回復力を確保するために極めて重要であると考えます。

 

ロッキーマウンテン研究所 (米国)

RMIは、分野を超えて活動する専門家から成る独立した無党派の非営利団体であり、クリーンエネルギーへの移行を加速する取り組みを実施しています。クリーンかつ豊かなゼロカーボン社会の実現に向けて、世界のエネルギーシステムを変革することを使命としています。

CSTの従業員がRMIを支持する理由:弊社は科学者として、RMIの取り組みの重要性と、RMIが世界の主要地域におけるエネルギーシステムを脱炭素化し、温室効果ガスの排出を削減することで、持続的な変化を促進する能力を有することを理解しています。 

 

シャンスイ自然保護センター (中国)


シャンスイ自然保護センターは、人と自然が共存するための問題をバランスよく解決するために、地域社会に根ざした自然保護を通じて、種および生態系の保護に取り組んでいます。主に、中国西部に生息するユキヒョウやジャイアントパンダ、シシバナザルなどの絶滅危惧種の保護と、都市部の復元プロジェクトに尽力しています。

CSTの従業員がシャンスイを支持する理由: 市民の力を借りて測定や収集、自然資源の保護の啓蒙活動を行うことにより、個人の行動を促しています。この活動により、世界を変えることができます。

 

寄付は、弊社の企業DNAに刻まれた使命

昨年は、COVID-19の流行による影響を軽減するために、基本的なヘルスケア、食料不足、メンタルヘルスに重点を置いた世界各地への寄付キャンペーンを実施しました。 

弊社は、今後も継続的に従業員の意見や時間、努力、手助けを得ながら、環境保護活動を行う団体の特定と支援を行います。

その他のリソース

サイエンティフィックマーケティングライターであり、CSTのブログマネージャーであるAlexandra Foleyが、本ブログ記事の執筆に協力しました。 

Krystyna Hincman
Krystyna Hincman
Krystyna Hincmanは、Cell Signaling Technology (CST) に2004年に入社しました。研究を行う科学者として入社し、疾患や治療法の発見に役立つ、受賞歴のある抗体開発に貢献しました。Krystynaは長い年月をかけて、活動の場を人々や文化、そして弊社の使命の達成に移し、より持続可能な生き方や包括性の推進を支援しています。

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