CSTブログ: Lab Expectations

Cell Signaling Technology (CST) の公式ブログでは、実験中に起こると予測される事象や実験のヒント、コツ、情報などを紹介します。

CSTのインターン:将来のSTEMリーダーのための楽しく生産的なひと夏

詳細を読む
投稿一覧

Cell Signaling Technology (CST) での新製品の開発と検証には、異なる技法や技術を持った多数のチームが関わります。このため、CSTの夏季インターンでは、バイオインフォマティクスから細胞培養や組織サンプルの染色まで、多様なプロジェクトを直接経験することができます。大半の学生にとって、CSTインターンシップは生物系ラボでの初めての経験となり、プロフェッショナルな(同時に楽しくもある)環境下でチームで働く初めての経験となります。

17_8 Intern group.jpg

今年CSTは、2017年CST科学奨学金受賞者を含む、地元の大学や高校の36人のインターンを迎えました。インターンは、技術的スキルのみならず会社の成り立ちについても、科学者達による指導を受けました。インターンは、抗体開発パイプラインの早期スクリーニングや精製過程、アプリケーション試験、生産や標識などの後期の過程、さらにはマーケティングやITなどのビジネス部門へと、CSTの部署全体にわたって配属されました。

 

Shanon2-1.jpgサポート体制が整っていることを、すぐに感じました。所属部署の人全員が私を歓迎してくれ、質問にいつでも応じてくれました。CSTに来て2週目には、すでに自分の実験を行っていました。3週目には、グループ会議で自分の研究結果を発表しました。ただ単にインターンシップの最後でポスター発表を行うためだけでなく、常に意義のあることをしていると感じることができました。科学者としてだけでなく人間としても、この経験により成長することができました。

–  Shannon Silva (CSTインターン、2016年科学奨学金受賞者)

 

インターンのプロジェクトの多くに共通しているのは、アッセイとプロトコールを開発し、最適化し、トラブルシューティングを行うことでした。これは、サイエンスの分野でキャリアを築きたいと考えているインターンにとって、実用的なレッスンとなったはずです。インターンのプロジェクトは、ウェスタンブロット、免疫組織化学染色、あるいはChIPチームの一部として、試薬や新製品の検証に貢献しました。他のプロジェクトとしては、細胞株の認証などがありました。これは、研究の信頼性と再現性を高めるための取り組みをさらに支援するものとなりました。

 

Ben-Rich-150x150.jpgこの夏はとても良い学習体験を持つことができました。これまでも、化学が現実の世界でどのように実践されているかを学ぶ努力をしてきましたが、その場に立って自分自身で実践することに勝るものはありません。また同じような機会が持てたら嬉しいです。 

Benjamin Rich (CSTインターン) 

 

インターンシップは実験室以外でも行われました。結局のところ、すべてのCST製品の価値は、サイエンスのバックグランドを持つ人や持たない人、実験を行う人や行わない人を含めた、多様な人々の努力から得られるものなのです。このため、インターンの一部のメンバーは、経営上の意思決定に用いる市場分析、機械学習の実施、科学者のための新しい社内ITアプリケーション開発、プロテオミクスを用いての新規標的の発見などのプロジェクトで、そのスキルを発揮しました。

 

Kienan-150x150.jpg特に気に入ったのは、CSTが私たちのキャリアの道筋を付けたり、そのことについて考えるための手助けをしてくれたことです。私自身のインターンの経験から言うと、自分一人で挑戦し、成功しても失敗しても構わないという機会を与えてもらったことに、大きな喜びを感じました。このことで、より責任感を感じることができました。

– Kienan Salvadore (CSTインターン)

 

インターンシップの終わりには、毎年恒例のインターンポスターデーで同僚に自分の研究結果を発表しました。科学に関する白熱した会話が弾み、夢中で頑張った夏の締めくくりとして、各人の努力を認めあう、楽しい一日となりました。

17 Itern Poster2.jpg

2018年のインターンシップにご興味のある学生さん、またはそのような学生さんをご存知の方はいらっしゃいますか?弊社の科学における教育ページをブックマークして、CST科学奨学金と夏季インターンシッププログラムの応募に関する情報を入手してください。

インターンシップと奨学金に関する情報

Kenneth Buck, PhD
Kenneth Buck, PhD
細胞生物学を学んだKenは、ラトガース大学で博士号を取得し、その後イェール大学でポスドク研究を行い、再生する神経細胞の細胞運動性に関与する細胞骨格の動態とシグナル伝達機構について学びました。CSTでは、他の科学者と協働してマルチメディアによる科学コミュニケーションを構築しています。ビデオのスクリプトを書いているときや、スタジオにいるとき以外は、Kenの庭ともいえる岩でごつごつしたマサチューセッツ州ノースショアで、同僚と共にマウンテンバイクを乗り回しています。

最近の投稿

500種類以上の抗体を提供:Simple Western検証済みCST抗体で発見を加速

2022年以来、Cell Signaling Technology (CST) はBio-Techne社と協働し、Bio-Techneブランドである...
Chris LaBreck, PhD2024年10月23日

Menin-KMT2A阻害剤:急性骨髄性白血病 (AML) の有望な治療法

成人の急性白血病の約80%を占める急性骨髄性白血病 (AML) は、クローン性造血幹細胞および前駆細胞の無秩序な...
Homa Rahnamoun, PhD2024年10月16日

CST創立25周年:抗体と革新を支え続けた四半世紀

今年、CSTは創立25周年を迎えます。この重要な節目を祝うとともに、研究用試薬業界がこの四半世紀でどのように...
Alexandra Foley2024年9月24日
Powered by Translations.com GlobalLink Web SoftwarePowered by GlobalLink Web