数週間前、高校生のグループが高校の生物学教師であるJudy先生に連れられて、Cell Signaling Technology (CST) の講堂にやってきました。彼らは、バイオテクノロジー企業のインタラクティブ・ツアーとして科学者やその他の専門家たちと会うためにCSTを訪れていました。CSTでは、私たちのサイエンスを駆け出しの科学者たちと共有することにおいて、かなりオープンなポリシーを持っています。弊社では、地元の小学校から大学まで定期的に生徒たちのグループを招待しています。今回のJudy先生の訪問で最も印象的だったことは、生徒たちが全員女性だったこと (科学の分野でより多くの女性を見かけることは素晴らしいことではありますが) や、教師が生徒達に別の学習体験をさせるために忙しいスケジュールを調整してくれたことでもありません。それは、講堂で多くのCST従業員達が、彼らの高校時代の生物の先生であったJudy先生のことを列を成して迎えたことです。
教師たちは、生徒の生活や将来の経験に大きな影響を与えることができる存在です。私たちは、今年の「先生への感謝デー」 (とはいえ、実際は毎日感謝すべきですが) には、時間を割いて、生徒達の教育と生活を豊かにするために全力を注いでくれているすべての教師たちに感謝したいと思いました。
多くの教員たちが、CSTファミリーに前向きな影響を与えています。さて、私たちが光栄にも一緒に仕事をすることになった2人の素晴らしい教師たちをここでご紹介させていただきます。
前述のJudy先生は、18年間もの間、高校で生物学の教鞭をとり、生徒たちのためにインターンシップ・プログラムの運営も行っています。彼女は、現CSTの従業員である卒業生から夏のインターンシップ・プログラムについての話を聞いたとき、大志を抱いている科学者たちのグループをツアーへ連れてきました。彼女は、現在受け持っているクラスに、「ハイテクな最先端の機器を教室で学習しているアプリケーションで使う」ことを体験させ、「科学者がどれだけ楽しくて面白いか」を見てもらいたいと思っています (Judy先生のお陰で私たちも楽しんでいます)。クラスが今回のバイオテクノロジー企業ツアーを振り返った時、多くの人が同じ感想を持っていました。「今回、毎日生物学を使っている実際の企業を訪問したので、幅広く生物学に関することを学ぶことにもっと興味をそそられました。」Judy先生のような教師たちがCSTと提携して、科学研究を具体的かつ教育的に楽しくするために取り組むことはとても素晴らしいと思います。そして、生徒たちが「顕微鏡で見た細胞は、Googleで見る細胞の写真と同じだ」と気が付いたときの私たちの歓びは一入です。今では、もし私たちが細胞をインスタグラムのように見せることができたら、もっと多くの子供たちが生物学に興味を持つことでしょう。
Nikki先生は、地元の小学校のSTEAMプログラムの統合専門家です。最近よく聞く「STEAM」になじみのない方のために説明すると、これは「science (科学)、technology (技術)、engineering (工学)、arts (芸術)、mathematics (数学)」の略語です (STEAMはSTEMに創造的なソリューションを奨励すべく芸術とデザインが加わった新しい STEM です)。Nikki先生のウェブサイトによると、彼女のSTEAM教育者としての目標は、生徒達が「社会的に責任を持ち、グローバルな認識を持ち、地元に関与するための準備をする」サポートをおこなうことです。私たちはすぐにNikki先生の情熱、そして、彼女が昨年、新しいアクアポニックスのシステムをサポートするために、科学教育ですぐに使えるアプローチであるCST科学教育基金を申請したことに気が付きました (このプログラムの詳細はNikki先生のブログをご覧ください)。彼女のアクアポニックス・システムは、生徒達とともにかなりの成功を収めたため、今年は別のCST科学教育基金を受取り、学校にミミズ養殖プログラムを設立しました。ミミズ養殖プログラムは、生徒達に生態系と生物学的サイクルについて教えることで、いくつかの科学的基準を満たし、生徒たちは自分達が育てたレタスをカフェテリアで販売するチャンスも手に入れることができるでしょう。Nikki先生は、こう言います。「実践的な学習は、従来の教育アプローチと比較して、学生の自然な好奇心を利用しています」。そして新進の科学者たちを育成する彼女の努力を、私たちは心から称賛します。
CSTの科学教育ウェブサイトで、上記の科学教育プログラムの詳細をご覧いただけます。