ボランティア活動の経験のある人の大半が、地域社会に貢献すると気分が良くなると感じるでしょう。しかし、最近の研究成果から、精神健康上のメリット以外にも、他者の役に立とうと時間を過ごすことは体にも良いことが分かりました。Psychology and Aging誌に掲載された論文で、カーネギーメロン大学の研究者は、50歳以上の成人の定期的なボランティア活動と高血圧のリスク低下に関連性があることを発表しました 。これは、全体的にライフスタイルが活動的になるためかも知れませんし、ボランティア活動によってストレスが減少したためかも知れません。いずれにせよ、定期的にボランティア活動を行っている人は、それに費やした時間に応じて見返りが得られるようです。
このように、ボランティア活動には多くの見返りがあるにも関わらず、社会人のほとんどはそれに費やす時間がないと感じているようです。これが、Cell Signaling Technologyが今年初めに従業員ボランティアプログラム (EVP) を開始した理由の1つです (もう1つの理由は、CSTの小規模助成金プログラムに採択された方と、より個人的に交流を持つためです)。「地域社会への貢献を伝える (Signaling)」というスローガンの下、弊社各部署の従業員が一丸となって、地域、国、世界のコミュニティーを支援します。EVPは2015年1月に発表され、100人以上のボランティアを募ることを目指していました。本記事を書いている時点で、200人以上の従業員が指定された「ボランティア時間」を活用しており、当初の目標の2倍となっています。これは弊社米国従業員の3分の1以上になります。CSTの製品開発部は、チーム全員のプログラムへの参加を目指し、最近、部門全体のボランティアデーを設定しました。
「CSTは家族経営の会社で、大変誠実に運営されています。これはつまり顧客、従業員、そして私たちが生活する世界を大切にするという意味です。最近の製品開発チームのボランティアデーは、この理念を自然に体現したものです。地域社会に貢献するために同じ時間を共有し、チームとしての関係を強化し、同時にその時間を楽しこともできればと思います。」と Dawn Mattoon博士 (製品開発部VP) は述べています。
このミッションに賛同した従業員が集まることで、貴重なチームビルディングの場となっています。CST従業員が運営する小規模助成金プログラムは、従業員がボランティア活動をする同じ地域の非営利団体を支援することが多く、従業員の参加を最良の状態で実現しています。従業員のボランティア活動は、周辺地域の保全活動や社会団体の支援を継続することにも役立っています。近辺の海沿いの町を訪れゴミを拾ったり侵襲性の高い植物を除去したりするグループもいました。550枚以上ものグリーティングカードを手作りし、瘻孔 (分娩停止や外傷を原因とする、痛みを伴う医学的疾患) への意識を高め、瘻孔に苦しむ女性や少女たちをサポートする活動をしている組織「Hope for our Sisters」への募金のため販売したグループもありました。ほかにも、高齢者住居地域でバーベキューパーティーを開き、ボッチェというボールゲームを一緒に楽しんだグループもありました (プロ並みの腕前の女性が何人かいてコツを教えてもらいましたが、それは秘密です!)
チームにとっては、地元地域社会への貢献し、自分自身の健康にも良いという2つのメリットがあります。それで弊社の最近のボランティアデーについて、地域社会はどう受け止めたのでしょうか?
「これはこれまでで最高のバーベキューです!」
-Turtle Creek Retirement Communityの居住者
「Cell Signaling Technology, Inc. (のボランティアの人) に感謝してます! たった11人のCST従業員の方で、550枚ものカードを作成していただけるとは!このカードの売上金は、瘻孔手術、予防教育、支援トレーニングに使われます!とても感謝しています!」
- Brooke (Hope for Our Sisters)
「CSTからいただいた寄付金は今朝、2つのシェルターに分配され、スタッフは大変喜んでいました! 改めてお礼申し上げます。
- Mary (Wellspring House)
ボランティア活動に参加したい方は、
ご自身の興味のあるトピック (科学?) を選び、そのトピックに関係する活動 (恵まれない子供等へのSTEM指導など) を探すことをお勧めします。また、www.volunteermatch.orgなどのボランティア活動ウェブサイトに登録し、指定した地域のボランティア活動の中から興味のあるものを探すこともできます。