CSTブログ: Lab Expectations

Cell Signaling Technology (CST) の公式ブログでは、実験中に起こると予測される事象や実験のヒント、コツ、情報などを紹介します。

皮膚を守るだけではなく:手袋をリサイクルしてラボの持続可能性を改善しよう

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 Bloomberg Businessによると、医療科学やライフサイエンスの分野で使用される使い捨て手袋の数は、毎年1,000億個にも上ります1。しかし、この大きな数字が意味することは何でしょうか?この手袋をどんどん上に重ねていくと、月に30回行って戻ってくる距離と同じ高さなると言われています。これは大量のゴミの山であり、焼却または埋め立て処理させることになります。

ライフサイエンス企業として、Cell Signaling Technology (CST)では、研究室での安全性と品質管理維持のため、毎年何十万個もの手袋を使用しています。安全性と持続可能性のバランスを取るために、CSTはKimberly-Clarkの「RightCycle」プログラムと提携しています。これによりCSTは、ニトリル手袋をリサイクルしています。

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ごみとして処理するのではなく、リサイクルされた実験用手袋は、細断され、耐久性のある芝生や庭の家具、棚、トートバッグ、フライングディスクに至るまで多様なプラスチック製品の原料にされています。CSTは、年間約15万組の手袋をリサイクルしており、これは公園のベンチ7個分に相当します。ごみの除去にかかる費用を削減するだけでなく、CSTは、使い捨て手袋を供給業者から大量購買することによりコストの削減を行っています。さらに、自分たちの使った手袋がリサイクルされフライングディスクになって戻り、従業員が会社のミーティングの後に遊べるのは楽しいことです。

このプログラムを始めるのは大変ですか?

Kimberly-Clarkによると「登録して、収集して、発送する」だけの簡単なプログラムとのことです。これは非常に直感的なものですが、リサイクルプログラムを成功させるにはいくつかのステップを踏むことが必要となります。収集用ボックスを設置する前に、新しい手袋リサイクルプログラムについて従業員の理解を得る必要があります。言うまでもなく、プログラムは環境・衛生・安全 (EHS) の基準を満たすよう規制されています。参加者は、無害な方法で使用された手袋のみをリサイクルします。細胞培養室で使用された手袋や、有害な化学物質や生物材料と接触したものはすべて、適切な容器に処分します。

CSTの研究者は1日3-10組の手袋を使用し、リサイクル可能とされた有害ではない物質に接触したものをリサイクルすることができます。私たちの経験からすると手袋の量はすぐに増えるため、スタッフは、空のゴミ箱の底をしっかりと手袋で押し付けて、箱の容量を適切に使えるようにすることが推奨されます。リサイクルした手袋を初めて発送するときの1箱当たりの目標重量は、約40 kgでした。このプログラムが円滑に実施されるように、所属する施設や発送部の協力が有ることを確認してください。満杯になった箱を台車で運ぶのに助けを得る必要があります。また、箱は手袋ですぐにいっぱいになるので、箱の保管場所の確保も必要です。手袋をリサイクルセンターに発送するのは顧客の役目ですが、予想よりも費用がかからないことがわかりました。最初の手袋入り箱12個の重量は約500 kgで、送料は約250ドルでした。

当社の意見

従業員の働きかけから手袋の発送まで、RightCycle*プログラムは、CSTにとって経済的かつ環境保護に役立つソリューションとなりました。CSTは、廃棄物削減目標に近づけること、そして研究所から出る手袋が安全で実用的な製品として生まれ変わるお手伝いをすることができました。結果的にリサイクルプログラムは、関係者全員にとっての利益となりました。お客様のラボでも、手袋のリサイクルを是非ご検討ください。このような小規模のプログラムが研究所での持続可能性の風土を形成し、地球に優しい事業を可能にします。

手袋のリサイクルの開始に関しご質問がありますか?下記にコメントをご記入ください。またRightCycleの公式ページも是非ご覧ください。

Elias Witman
Elias Witman
Elias Witmanは、Cell Signaling Technologyの元サステナビリティプログラムマネージャーです。Eliasは、MassBio社のSafety, Environment, and Facilities working groupのco-chairであり、同社のグループ会社の施設管理、EHS、サステナビリティに注力しています。

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