CSTブログ: Lab Expectations

Cell Signaling Technology (CST) の公式ブログでは、実験中に起こると予測される事象や実験のヒント、コツ、情報などを紹介します。

再現性の危機:CSTの最高科学責任者が全研究者に伝えたいこと

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CSTの最高科学責任者Roberto Polakiewicz博士からのメッセージ

科学界が一致団結して再現性の課題に対応し、解決策を問う時が来ました… 

科学を前進させるには、研究コミュニティ全体の創意工夫と大変な努力が必要です。CSTは、社員のアイデアと成果を基盤として、研究の新しい道を発見しており、それらが他の研究者のアイデアを刺激して、科学を前進させることにつながっています。このようにして、すべての新しい出版物は、特定の科学的問題を解決するための明確で信頼性の高い方法を切り開く足がかりとなります。過去100年の間に無数の病気がこのアプローチに屈しており、このことは、コミュニティの専門知識と資源の豊富さ、そしてその方法論の強さを示すものです。

しかし、最近、NatureおよびScienceなどの学術誌で、発表された文献の再現性が低下しているとの報告があります。こうした報告は、過去にはうまく機能してきた方法が、今や、我々を正確に導かないものになっている可能性があることを示唆しています。

CSTは、科学に根ざした企業として、このような報告に悩まされています。CSTのミッションは、製品を自社で製造し、厳密に検証することで、お客様の実験で信頼性の高い結果を示し、重要な実験に役立てていただくことにあると考えています。製品開発に対するCSTのアプローチは、2015年の研究コミュニティにおいて、再現性、感度、特異性、および技術サポートの面で第1位にランク付けされ、支持されました。CSTは、このように認識されたことを光栄に思うとともに、このような評価を受けたことは、増大する再現性の危機に対処するリーダーとして行動する責任が伴うと強く感じています。

この目的のために、CSTは、産業分野および製造分野、出版分野、学術分野の代表者と同様、Global Biological Standards Institute (GBSI) と提携しています。このグループは、研究コミュニティからできるだけ多くの意見やアイデアを生み出すために、この夏、コミュニティとのオンラインディスカッションを開催します。その後、このグループは、オンラインディスカッションの成果を評価し、再現性とその根底にある問題のコンセンサス定義の草案を作成し、技術的なプロセス指向のソリューションを提供するため、今年9月に会合を開催します。

再現性の危機は複雑な問題であることは間違いありませんが、克服できない課題ではありません。これは、私たちが他のどのような方法でもそうであるように、真正面から、そしてコミュニティとして問題に取り組む場合には、特に当てはまります。

共に、より良い研究を行うための手段を創り出すことができ、発表された論文を信頼し生物医学研究科学を進歩させることができる場所に再び戻ることはできます。

科学における再現性の危機

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