CSTブログ: Lab Expectations

Cell Signaling Technology (CST) の公式ブログでは、実験中に起こると予測される事象や実験のヒント、コツ、情報などを紹介します。

CSTの堆肥化の「有機な」アイデア

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科学上の足跡は残しても地球にフットプリントは残さないという主義のもと、弊社は米国内の社内カフェテリアで堆肥化可能なコップやお皿を使用しています。

堆肥化可能なコップは、プラスチックやポリスチレン製のコップよりユニットコストがかなり高いですが、CSTでは米国内の施設での廃棄物を削減し、生態学的持続可能性を促進することの方に重きを置いています。  

しかし、これが可能になるのは当社で使った堆肥化可能なコップが適切に処分されてからです。弊社の米国トラスクレーンとトーザーロードの施設でのコップの使用に対する2週間のパイロット研究で、堆肥化可能な廃棄物として処分すべき冷たい飲み物用のコップの46%と温かい飲み物用の66%がごみとして捨てられていることが分かりました。ベースラインデータによると、弊社従業員は1日平均1.3個のコップを使っており、これは2週間では約5,313個のコップ (費用で見ると約500ドル) となります。CSTはこれらの堆肥化可能な製品に割増金を支払っているだけでなく、米国施設のゴミ収集には約450 gあたり0.19ドルかかるのに対し、堆肥化の費用は約450 gあたり0.07ドルです。これで分かるように、堆肥化可能なコップをごみとして捨てるのは、調達と処分の両方の面からお金の無駄となります。 

使用される使い捨てコップの量を減らし、堆肥化可能なコップがごみとして捨てられるのを防ぐにはどうすれば良いか、一緒に検討することにしました。CSTでは施設課と持続可能性を検討する部署がこの対処法を考えるだけではなく、革新チャレンジを通して従業員に議論に参加してもらうことにしました。

革新チャレンジは民間企業、大学、国際援助機関が新製品を開発したり、事業計画を改善したり、予算削減したり、従業員による関与を強化する方法として使われています。最初の革新チャレンジは、目に見える測定可能なものにしたかったので、コップ数の削減と堆肥化の意識向上をベースラインの目標としました。革新チャレンジの最も重要な要素は、スタッフの創造性を高め、相互関与するプロジェクトに誇りを持ったり連帯意識を生み出すことにあります。簡単なチャレンジから始めることにより、これと全く同じツールを使い、より多くのコスト削減や環境上有益である可能性がある、例えば保管容量や、冷凍庫およびその他ラボ機器の構成の改善など、より複雑な問題に対処することができます。

社内カフェテリアでの堆肥化可能なコップの使用開始後と、コップの廃棄に関するパイロット研究のデータが得られた後、米国施設の従業員がブレインストーミングのセッションに参加しました。この会議は従業員が率いる議論へと移行し、使い捨てコップの使用を減らし、使用されたものは適切に堆肥化するにはどうすれば良いかについて話し合いました。どちらの会議でも質問が聞かれたりジョークが飛んだりして、生き生きとした気さくな会話が聞かれました。最終的に、従業員たちは次のような推奨事項に至りました。a) コップの量を減らす b) 堆肥化用のゴミ箱の標識とアクセスを良くする c) 従業員が再利用可能なコップやボトルを使用することへのインセンティブを与える。アイスクリームを食べる会を賞品とした、トーザーロードとトラスクレーンの施設が競う使い捨てコップの使用削減競争を8月に行い、チャレンジへの参加を募ります。

これらの提案にのっとり、施設部とサステナビリティコーディネーターは新しい堆肥化容器を選びました。これは数週間内に当社米国施設に届く予定です。再利用可能なコーヒーマグとボトル水を提供する計画は、サンプル製品がすでに届き、従業員が好きなものに投票しました。

結局のところ革新チャレンジは単にコップの数を減らすだけでなく、CST社員の持つ素晴らしいアイデアを引き出すことになります。今後は革新チャレンジを技術的な目標というハードルのより高いものにしていきたいと考えていますが、現在のところはコーヒーサーモスと水のボトルで地球に乾杯します。CSTの持続可能性イニシアチブの詳細はこちら

Elias Witman
Elias Witman
Elias Witmanは、Cell Signaling Technologyの元サステナビリティプログラムマネージャーです。Eliasは、MassBio社のSafety, Environment, and Facilities working groupのco-chairであり、同社のグループ会社の施設管理、EHS、サステナビリティに注力しています。

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