CSTブログ: Lab Expectations

Cell Signaling Technology (CST) の公式ブログでは、実験中に起こると予測される事象や実験のヒント、コツ、情報などを紹介します。

Tech Tipsビデオ:ChIPにどれくらいの量の抗体を使用すべきですか?

詳細を読む
投稿一覧

CST Tech Tipsプレイリストに加わった新しいビデオをチェックしてください!今回のTech Tipsでは、当社のChIPチームに対してお客様がよく尋ねられる、プロトコールに関する次の質問を取り上げます:クロマチン免疫沈降 (ChIP) ではどのぐらいの量の抗体を使用すべきですか?抗体の量が多ければ多いほど必ずしも良いとはかぎりません。このビデオでその理由を知ることができます。 

上に埋め込まれたビデオが見えませんか?下のリンクをクリックして再生してください: 

ChIPアッセイではどのぐらいの量の抗体を使うべきですか? | CST Tech Tips
 

他にも研究にお役立て頂けるビデオがありますので、CSTのYouTubeチャンネルへのご登録をお忘れなく!

 登録する

字幕:

ChIPアッセイではどのぐらいの量の抗体を使うべきですか?Cell Signaling TechnologyChIPグループ上級研究員のFang Chenです。CST Tech Tipsをお届けします。

ChIPアッセイに用いる最適な抗体量は、個々の抗体の親和性、感度、特異性によって異なります。抗体量は多いほど良いとは限りません。

このタイトレーションのデータから分かるように、抗体量は多過ぎても少な過ぎてもChIPシグナルが減少します。ほとんどのChIP検証済み抗体の場合は、0.5-2 µg使用することで最適なS/N比が得られます。

18-CHP26237-data
CSTの社内検証では、当社ChIPチームの研究者が10 µgのクロマチンを用いたIPでタイトレーション実験を行い、抗体の最適希釈率を決定して皆様にこの情報を提供しています。

IPの容量と抗体量の比を守るより、クロマチンの質量と抗体量の比を守ることが重要です。例えば、CSTは1回のIPにつき、10 µgのクロマチンDNAを用いることを推奨していますが、10 µg未満のクロマチンDNAを用いる場合は、使用する抗体量も比例的に減らしてください。

CSTが推奨する各IPの容量は500 µLです。より大きな容量で等量のDNAをIPする場合、抗体量を追加する必要はありませんが、より長時間にわたってインキュベーションすれば、反応濃度の低さがある程度相殺される可能性はあります。

IgGなどのコントロール抗体の場合は、公平な比較ができるよう試験する抗体と同等の量を使用してください。

ご視聴ありがとうございました。Cellsignal.comの各抗体の製品ページで、全てのアプリケーションの完全なプロトコールをご確認いただけます。

抗体やプロトコールに関するご質問がある場合は、cellsignal.com/supportからお気軽にお問い合わせください。

新しいTech Tipsビデオへのご登録をお忘れなく!そしてまたお会いしましょう。

実験の成功をお祈りします!

Kenneth Buck, PhD
Kenneth Buck, PhD
細胞生物学を学んだKenは、ラトガース大学で博士号を取得し、その後イェール大学でポスドク研究を行い、再生する神経細胞の細胞運動性に関与する細胞骨格の動態とシグナル伝達機構について学びました。CSTでは、他の科学者と協働してマルチメディアによる科学コミュニケーションを構築しています。ビデオのスクリプトを書いているときや、スタジオにいるとき以外は、Kenの庭ともいえる岩でごつごつしたマサチューセッツ州ノースショアで、同僚と共にマウンテンバイクを乗り回しています。

最近の投稿

500種類以上の抗体を提供:Simple Western検証済みCST抗体で発見を加速

2022年以来、Cell Signaling Technology (CST) はBio-Techne社と協働し、Bio-Techneブランドである...
Chris LaBreck, PhD2024年10月23日

Menin-KMT2A阻害剤:急性骨髄性白血病 (AML) の有望な治療法

成人の急性白血病の約80%を占める急性骨髄性白血病 (AML) は、クローン性造血幹細胞および前駆細胞の無秩序な...
Homa Rahnamoun, PhD2024年10月16日

CST創立25周年:抗体と革新を支え続けた四半世紀

今年、CSTは創立25周年を迎えます。この重要な節目を祝うとともに、研究用試薬業界がこの四半世紀でどのように...
Alexandra Foley2024年9月24日
Powered by Translations.com GlobalLink Web SoftwarePowered by GlobalLink Web