CSTブログ: Lab Expectations

Cell Signaling Technology® (CST) の公式ブログでは、実験台に向かう時間に期待すること、ヒント、コツ、情報などを紹介しています。

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サンプラーキットの背後にある科学

Cell Signaling Technology (CST) の抗体サンプラーキットの説明として、「様々な抗体です」といった答えがあるのは理解できます。正直に言って、その回答は正解です。ただ、特に次の現実を考えると、プロセスが少しランダムに見えるようになります。

CST抗体サンプラーキットの作成には、多くの科学、思考、注意が必要です。

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これらは、科学者が研究に関する質問に答えるのを助けるよう設計された、キュレーションされた抗体のセットです。このキットは、新しいプロジェクトに着手する場合でも既存のプロジェクトを新しい方向に進める場合でも、研究者がプロジェクトにとって最も重要なタンパク質を特定するのに役立ちます。

たとえば、生殖細胞系列にコードされた様々なパターン認識受容体 (PRR) を用いて保存された病原体関連分子パターン (PAMP) を検出する自然免疫系について考えてみます。PAMPの検出は、病原体に対し免疫応答を開始する様々な自然免疫シグナル伝達経路の活性化につながります。 

CSTのInnate Immunity Activation Antibody Sampler Kitは、細胞が特定の病原体あるいはPAMPに曝露されることで活性化される自然免疫パスウェイを研究者が調べることができるよう設計されました。これには、主要な自然免疫シグナル伝達経路における活性化の重要なノードとなる標的に対するリン酸化抗体および総抗体が含まれています。また、インフラマソームパスウェイ活性化の読み出しとして機能する切断型IL1bも含まれます。

別の良い例は、上皮間葉転換 (EMT) プロセスです。EMTは、上皮細胞が間葉性の線維芽細胞のような特性を獲得し細胞内接着の低下と運動性の向上を示す、研究進行中の重要なプロセスです。ただし、これはEMTの1つのタイプにすぎません。

このプロセスは創傷治癒にも使用されます。EMTプログラムは炎症を介して始まり、上皮細胞は間葉系細胞に移行します。間葉系細胞は実際には、本質的に傷を「埋める」ために移動します。慢性炎症があって創傷治癒のためのEMTプログラムが停止されない場合、線維症が発生し正常な臓器の機能を妨げる可能性のある患部組織の瘢痕化および肥厚が引き起こされます。

3番目のタイプは、がんに関連することからおそらく最もよく知られているEMTプロセスです。現時点では、がんにおいてEMTが誘発される原因は不明です。上皮細胞を間葉系細胞に移行することが目標でエンドポイントが明確に定義されている通常の発生におけるEMTとは異なり、腫瘍細胞は上皮と間葉がハイブリッドな状態また表現型で存在する傾向があります。

Epithelial-Mesenchymal Transition (EMT) Antibody Sampler Kitは、研究者が次のような質問に答えるのを助けるために設計されました。タンパク質Xは、がんの進行においてEMTの影響を受けますか?それともがんにおいて役割を持つあるいはEMTに影響を及ぼしますか?これには、上皮マーカーと間葉マーカーの両方の混合物、および両方の転写因子が含まれています。これにより、研究者は上皮および間葉のマーカー遺伝子をオンにする機能を持つ転写因子を手に入れることができます。

これらは、研究プロジェクトに関する重要な質問に答えたり最初にどこに力を入れるのが適切なのかを考えたりするのに役立つよう慎重にまとめた、数百のサンプラーキットのうちの2つの例にすぎません。サンプラーキットのフルラインアップをご覧ください。どれかが役に立つかもしれません。

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