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Cell Signaling Technology (CST) の公式ブログでは、実験中に起こると予測される事象や実験のヒント、コツ、情報などを紹介します。

ウェビナー | がん幹細胞マーカーCD133を標的とするグリコシル化非依存性抗体の検証

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ウェビナー:がん幹細胞マーカーCD133を標的とするグリコシル化非依存性抗体の検証

要旨
がん幹細胞仮説とは、がん幹細胞 (CSC) と呼ばれる自己複製型腫瘍発生細胞集団が、腫瘍の不均一性、発生、転移、治療に対する耐性、および/または腫瘍再発の原因であるとするものです。したがって推定CSCを同定し特性解析するツールは、がん研究コミュニティーにとって大変価値のあるものとなります。CD133は、複数の腫瘍の種類からの推定CSCの発現が上昇していることを示す、5-膜貫通型 (5-TM) 細胞表面糖タンパク質です。CD133に対する抗体は、多くの研究で特性解析、in vitro培養、移植および創薬研究においてCSCと思われる細胞の単離に使われています。しかしCD133陽性CDCの研究で最もよく使われる抗体は、グリコシル化CD133エピトープに対する抗体ですが、CD133のグリコシル化の状態は環境的条件 (低酸素など) や細胞の分化状態に応じて変動するため、これには問題が伴います。 

さらに今出回っている抗CD133抗体は、CSC生物学をin situで理解するのに欠かせない免疫組織化学染色用には厳格に検証されていません。当社ではこの問題に対処するために、グリコシル化に依存しない細胞外のCD133エピトープを標的とする組み換えラビットモノクローナル抗体を開発しました。この [CD133 (D4W4N) XP® Rabbit mAb] 試薬は、ウェスタン免疫ブロット法と免疫組織化学染色において厳格に検証されてきており、多様な種類の細胞や組織で、頑健かつ特異的なCD133タンパク質の染色が示されています。この試薬が腫瘍の発生、転移、治療に対する耐性、再発における推定上のがん細胞の役割の解明を促進すると期待されています。

ウェビナー - がん幹細胞マーカーCD133を標的とするグリコシル化非依存性抗体の検証

方法
モノクローナル抗体の生成
CD133 (D4W4N) XP® Rabbit mAb #86781は、特許権で保護されているXMT®技術を用いてCell Signaling Technology, Inc.が生成した組み換えラビットモノクローナル抗体です。

ウェスタンブロット
図の脚注に記載されているように、細胞抽出物または組織抽出物を用いてウェスタンブロット解析を行いました。ウェスタンブロットプロトコールの詳細はhttp://www.cellsignal.com/wbprotocolをご覧ください

免疫組織化学染色 (IHC)
パラフィン包埋組織切片を脱パラフィンし、再水和した後に、クエン酸ナトリウム(pH 6.0)中で抗原賦活化しました。一次抗体は4°Cで一晩インキュベートしました。検出は、SignalStain® Boost IHC Detection Reagent (HRP, Rabbit) #8114とSignalStain® DAB Substrate Kit #8059を用いて行いました。

要約
CD133 (D4W4N) XP® Rabbit mAb:
ヒトCD133タンパク質をウェスタンブロットとIHCで非常に高い特異性と感度を持って検出する組み換えラビットモノクローナル抗体

CD133の検出はタンパク質グリコシル化状には依存しない (ウェスタンブロットにより決定)。

ヒト細胞のライセートやホルマリン固定パラフィン包埋 (FFPE) したヒト正常組織や腫瘍組織内のCD133を検出したり、可視化したりするのに使用できます。

市販の抗CD133抗体よりも、IHCにおいて高い感度を示します。

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Chris Sumner
Chris Sumner
Chris SumnerはLab Expectationsの主任編集者でした。疾患治療についての読み書きをしていないときは、森の中をハイキングしたり、ギターを弾いたり、世界で一番のロブスター・ロールを探したりしています。

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