科学的研究におけるツールとしての、抗体の重要性を軽視することはできません。にもかかわらずこの試薬は、再現性が低いという理由で、非難の矢面に立たされることが増えています。こうした問題の一部には、抗体の市場が数百もの供給業者と再販売業者から成り立っており、その検証や一貫性に対する定義が一定ではないというものがあります。Cell Signaling Technology (CST) は、抗体供給会社が、その供給する製品に対し責任を持つべきであると考えていますが、供給業者のみでこの再現性に関する「危機」を解決することはできません。抗体がラボでどのように検証され使用されているかが、このプロセスの重要な構成要素の一つとなります。研究者は、確立されたプロトコールを遵守し、使用している製品を開発し試験した科学者の専門知識を活用する際に、より慎重を期する必要があります。学術誌は、材料および方法に関する既存方針の強化に対してより一層の努力を払ったり、あるいは、公表研究における生物学的試薬の使用法をより明確に特定・説明する方法を策定したりする必要があります。このウェビナーでは、再現性の問題を最小限に抑えるために、供給業者、研究者そして専門誌が果たすべき役割を探ります。またCSTの抗体検証プロセスについても概説するほか、研究用に抗体を選択し使用するときにユーザー全員が考慮すべきステップも解説します。
学習目的
- 抗体検証の重要性を理解し、再現性の問題を最小限に抑えるために、供給業者、研究者そして専門誌が果たす役割を探る。
- 研究用の抗体の選択と使用時に考慮すべきステップについて学びましょう。