CSTブログ: Lab Expectations

Cell Signaling Technology (CST) の公式ブログでは、実験中に起こると予測される事象や実験のヒント、コツ、情報などを紹介します。

抗体の検証における戦略:概要

詳細を読む
投稿一覧

抗体は科学研究のすべての段階をサポートする必須の試薬です。標的の生体分子を特異的に同定、定量、および単離するのに多数のアプリケーションで使用され、近年叫ばれている再現性の危機への貢献では集中的な精査の中心になっています。

抗体検証における戦略の概要:

実験結果の多くが再現されない理由の1つに十分に特徴付けられていない抗体があるという認識が高まるにつれて、研究者は抗体メーカーがますます厳格な社内検証を実施することを期待しています。

Cell Signaling Technology (CST) は、抗体の有効性を判断できる単一のアッセイは存在しないことを理解しています。免疫試薬が十分に特異的かつ高感度であることの確認は、使用するアプリケーションとプロトコール、解析するサンプルの種類と品質、および抗体自体に固有の生物物理学的な特性に依存しています。CSTの抗体が実験にて機能することを保証するために、弊社は任意のアッセイにおいて抗体の機能や特異性、感度の決定の際に使用できる6つの補完的な戦略Hallmarks of Antibody Validation™ (抗体の検証における戦略) を遵守しています。CSTは、抗体メーカーとしての何十年間もの経験と、再現性のある科学への専心に基づき、Uhlenら (“A Proposal for Validation of Antibodies.”Nature Methods (2016)) の研究を適応してHallmarks of Antibody Validation (抗体検証における戦略) を構築しました。次にその例を挙げます。

CSTは、各製品に適用する検証戦略を慎重に組み合わせることにより、抗体の性能を保証しています。すなわち、標的の生物学的な機能に応じて検証プロセスを調整し、下流のアッセイに必要な感度、適切な試験モデルが利用可能であるかどうか、標的を解析するそれぞれの方法の関連性を考慮しながら検証を行っています。

このシリーズの目的は、抗体の検証における戦略を概観することであり、CSTのアプローチが実験の再現性を成し遂げる実現可能なソリューションの一部となる理由を説明します。

Chris Sumner
Chris Sumner
Chris SumnerはLab Expectationsの主任編集者でした。疾患治療についての読み書きをしていないときは、森の中をハイキングしたり、ギターを弾いたり、世界で一番のロブスター・ロールを探したりしています。

最近の投稿

研究の総括:様々な論文で使用されるCST®抗CARリンカー抗体

固形がんや血液がん、自己免疫疾患の治療に用いられるキメラ抗原受容体 (CAR) 細胞療法は…
Alexandra Foley Mar 5, 2025

お使いの研究用抗体は信頼できますか?

実験を成功させる上で、絶対に欠かせない要素があります。それは、適切な抗体の選択です。もしも、選択した...
Alexandra Foley2025年2月26日

シングルセルレベルでRNAと細胞内シグナル伝達のデータを同時取得するのが困難な理由

シングルセルレベルで同時にRNAの測定と細胞タイプの決定、さらに細胞内シグナル伝達の検出もできるとしたら…
Alexandra Foley2025年2月19日
Powered by Translations.com GlobalLink Web SoftwarePowered by GlobalLink Web