抗体は科学研究のすべての段階をサポートする必須の試薬です。標的の生体分子を特異的に同定、定量、および単離するのに多数のアプリケーションで使用され、近年叫ばれている再現性の危機への貢献では集中的な精査の中心になっています。
実験結果の多くが再現されない理由の1つに十分に特徴付けられていない抗体があるという認識が高まるにつれて、研究者は抗体メーカーがますます厳格な社内検証を実施することを期待しています。
Cell Signaling Technology (CST) は、抗体の有効性を判断できる単一のアッセイは存在しないことを理解しています。免疫試薬が十分に特異的かつ高感度であることの確認は、使用するアプリケーションとプロトコール、解析するサンプルの種類と品質、および抗体自体に固有の生物物理学的な特性に依存しています。CSTの抗体が実験にて機能することを保証するために、弊社は任意のアッセイにおいて抗体の機能や特異性、感度の決定の際に使用できる6つの補完的な戦略Hallmarks of Antibody Validation™ (抗体の検証における戦略) を遵守しています。CSTは、抗体メーカーとしての何十年間もの経験と、再現性のある科学への専心に基づき、Uhlenら (“A Proposal for Validation of Antibodies.”Nature Methods (2016)) の研究を適応してHallmarks of Antibody Validation (抗体検証における戦略) を構築しました。次にその例を挙げます。
CSTは、各製品に適用する検証戦略を慎重に組み合わせることにより、抗体の性能を保証しています。すなわち、標的の生物学的な機能に応じて検証プロセスを調整し、下流のアッセイに必要な感度、適切な試験モデルが利用可能であるかどうか、標的を解析するそれぞれの方法の関連性を考慮しながら検証を行っています。
このシリーズの目的は、抗体の検証における戦略を概観することであり、CSTのアプローチが実験の再現性を成し遂げる実現可能なソリューションの一部となる理由を説明します。