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助成金申請書を書く パート6:予算の正当性やサポートレターなど

これまでに投稿した記事で、「重要性」「革新性」「研究計画のための実際の実験デザイン」など、助成金申請書の様々な項目を取り扱ってきました。NIH助成金申請書を最終的に完成させるには、まだもう少し作業が必要です。この中には科学的なものもありますが、厳密には財務やビジネスに関連する項目もあります。

予算とその根拠の立案:助成金の財務面については、所属機関とその研究管理部門が幅広く支援してくれます。ほとんどのNIH機関では助成金の種類に応じた資金の上限が設定されており、プログラムオフィサーや、機関や施設の職員との事前の話し合いや承認なしではこの上限を超えることができませんのでご注意ください。これは提出期限の数週間前に議論すべきことではありません。多くの場合、人件費と付加給付が助成金の中で最も大きな割合を占めることは、すでにご存知かと思います。付加給付や機関の間接経費については、十分な余裕をもって所属機関の助成金担当部署に相談してください。主要な人員が給与を受け取る場合は、そのエフォートに正当性をもたせる必要があります。査読者も助成金を受給している科学者であり、人が関わるために必要な費用やそれにかかる時間は把握していることを念頭に置き、人員のエフォートの割合が非現実的にならないように注意してください。これは、例えば動物実験の費用についても同じことが言えます!

 

サポートレター:申請書に共同研究者のサポートレターを添付する必要があるのは誰もが知る通りです。共同研究者はここで提案の正当性への所見と、助成金の全体的な目標と自身の担当箇所の適合性を述べます。曖昧で不完全な書簡が、助成金の審査で問題になり得るのは当然です。査読者も自身の共同研究者と一緒に仕事を進めており、優れたサポートレターも見てきているので、稚拙な書簡で誤魔化すべきではありません。

 

j人体実験:ヒト被験者は法律によって不要な研究リスクから保護されています。研究で被験者や組織標本から得られるデータを集める場合やそれを使用する場合は、遵守すべき明確な規則があります。NIHは、研究内容が人体実験の規定から除外されるかどうかを判断する場合に、オンラインで利用できる非常に役立つ診断ツールを用意しています。研究が非免除に分類された場合は、資金提供を受ける前に、所属機関の施設内審査委員会 (IRB: Institutional Review Board) による被験者とのやり取りの承認など、様々な書類や保証が必要になります。

 

カバーレター:申請書全体に多大な労力を費やした後、これは非常に些細なことのように思えます。カバーレターは提出が遅れた場合や、すでに提出した申請書に変更や修正を加えたことを説明できるものです。また、予算制限超過の承認文書について、所属機関の職員との議論をそれとなく記載することもできます。申請書のタイトルと提出先を忘れずに記載してください。

 

研究計画やその潜在的な影響の説明に費やした努力を、申請書の一見重要度の低い部分に無計画にアプローチすることで台無しにすべきではありません。申請書全体に注意を払うことを忘れないでください。

 

ブログ投稿記事「助成金申請書を書く」シリーズはこちらからご覧いただけます

パート1:重要なことを先に

パート2:重要性と革新性

パート3:実験方法

パート4:その他の追記事項

パート5:申請書の細かい項目

パート7:要約報告と審査員の評論の解釈

パート8:採択の機会

 

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