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助成金申請書を書く パート5:申請書の細かい項目

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研究計画を可能な限り簡潔でまとまりがあり、説得力のあるものに仕上げるために多くの時間を費やしてきました。これで十分と言えるでしょうか?これだけではまだ不十分で、国立衛生研究所 (NIH) や研究基金の助成金申請書には他にも注意すべき細かい項目がいくつかあり、それらに気を配る必要があります。

これらの追加項目は申請プロセスにおいて重要な役割を果たし、採択の可否の決め手となる場合もあります。追加で要求される文書には、ちょっと挙げただけでも、要旨、プロジェクトの説明、設備やリソースに関する記述、脊椎動物 (動物愛護) に関する記述、予算の正当性、サポートレターなどが挙げられます。

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要旨を書く

簡単ですよね?たった30行...問題ないはず。いえいえ、要旨はこの30行の文で、プロジェクトの意図、長期目標、具体的な目的を伝え、方法やデザインを合理的かつ簡潔に、分かり易く記述する必要があります。また、科学知識の素養のある人が理解できるものでなくてはなりません。多くの査読者は、意識的にせよ無意識にせよ、申請書の要旨に対して批判的な初期意見を形成します。論文の要旨とは異なり、申請書の要旨はNIH RePorter (NIH助成金の場合) や基金のウェブサイトで公開される可能性があるので、公開したい内容を踏まえて慎重に計画してください。

説話を書く

NIH助成金申請書で最も短いパートの1つで、専門知識のない読者向けに研究の内容と公衆衛生の関連性や潜在的な健康への影響力を、3文で説明します。うまく利用ください!

設備やリソースに関する記述を行う

ここで求められているのは、研究室や周辺に設置されている機器をリストアップすることだけではありません。レビュアーはここで、プロジェクトの実行と完遂が可能な環境とインフラが整っていることを確認します。例えば、大規模な三次元解析ソフトウェアとハードウェアを備えた高性能顕微鏡が必要な研究であるにも関わらず、設備やリソースに関する記述に、顕微鏡に関する記述が含まれておらず、特に助成金でこれを購入する予算が組まれていないのであれば、それが問題視される可能性があります。

所属する部署から事務的サポートを受けられますか?研究者の能力を高める、専門の中核施設はありますか?実際に利用できる、妥当なスペースが研究室内にありますか?些細なことであると感じるかも知れませんが、研究グループの主要人物が6名記載されていて、研究室の広さが100平方フィートであれば、ほとんどのレビュアーはそれに気付きます。

脊椎動物 (動物愛護) の声明を書く

実験動物を使用する研究を計画している場合、ここは助成金の獲得を左右する重要な項目です。以下の重要な基準に言及する必要があります。

  1. 手順の説明
  2. 選択した生物種とモデルの正当性
  3. 苦痛の最小化
  4. 安楽死の方法

明確にするため、使用を予定している個体数の妥当性の、効果量や実験デザインに基づいた数学的根拠 (検出力の計算など) も提示する必要があります。現在、NIHのOffice for Laboratory Animal Welfare (OLAW) に、助成金申請の本項目の作成に有用なオンラインチュートリアルが用意されています。

予算の正当性など、他にも申請書には注意が必要な項目があります。これらの文書は本質的にはご自身の研究プログラムへの賛同を求め、説得力のある研究の物語を語る能力が試されるものですので、提出の準備を行う場合には慎重に思案する必要があります。

ブログ投稿記事「助成金申請書を書く」シリーズはこちらからご覧いただけます:

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Tamar Aprahamian, PhD
Tamar Aprahamian, PhD
Tamar Aprahamian博士は、JetPub Scientific Communications社の創始者であり、ライフサイエンス業界や学術機関向けに戦略的サポートと質の高いライティングサービスを提供しています。以前は、学術機関およびバイオテクノロジー関連のベンチャー企業で勤務していました。また、助成金研究部門や学術誌の査読者を務めるほか、研究プログラムに関連した38本の論文を発表しています。Tamar博士は、タフツ大学で細胞生物学、分子生物学、発生生物学の博士号を取得しました。

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